【働き方の真・常識】7つのムダに潜む落とし穴②~運搬のムダ
トヨタ生産方式において、7つのムダ
①作り過ぎのムダ
②手待ちのムダ
③運搬のムダ
④加工そのもののムダ
⑤在庫のムダ
⑥動作のムダ
⑦不良をつくるムダ
この中の③運搬のムダについて、陥りがちな、ムダについて考えてみたいと思います。
これも正しい解釈をせず、個別最適でとらえてしまうと、
大きなムダに、つながりかねません。
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組織の「誤った常識」とは?
組織(システム)には「つながり」があり、同時に「ばらつき」も存在する。
この「つながり」と「ばらつき」のあるシステムの中では、
必ず能力の一番低い所、「制約」(ボトルネック)が必ず存在しており、
この「制約」こそが組織全体のアウトプットを決定している。
これがTOC(制約理論)の最も基本的な前提となります。
このシンプルな「前提」を元に今までの働き方を見直してみると、
いかに組織に「誤った常識」が溢れているかも見えてきます。
正しい働き方につながる「真・常識」をお伝えします。
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③運搬のムダ
運搬はムダである。付加価値を生まない。
ならば、なるべく減らした方がいいし、
運搬の距離はできる限り短くした方がいい。
あたり前の話なのだが、ここにも落とし穴がある。
なるべく運ぶ回数を少なくしたい。その方がコストが下がると考える人は多い。
しかし、全体最適で考えてみたときに、それは正しいことなのだろうか?
多分、運んでいる人はそんなことはこれっぽっちも思っていない。
作業は一生懸命やれだが、なぜか、運搬は減らした方がいいと考える。
回数を少なくするということは、
「なるべく一度にまとめて運ぶ」ということになる。
このなるべく「まとめて」という考えが曲者である。
まとめるということは、どういうことか?
すなわち、「一番遅いものに、すべてを合わせる。」
ということになる。
多くの場合、「運ぶ」の後には、後工程の作業がある。
まとめるということは、「後工程を待たせる」ということにつながりかねない。
つまり、なるべく一度に運ぼうとしている1人の運ぶ人の考えで、
後の工程全ての人が、待ちの状態になる可能性があるということである。
そう、その後の全員である。
ならば、まとめずに、ちょっと手間でも、こまめに運搬した方がいいだろう。
一人の運搬のムダを省くことが、後工程の大きなロスにつながりかねないのだから。
手間を省くより、「ひと手間かけて、流す。」を意識した方が、
工場の流れはよほどよくなるはずです。
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